『スパルタンX』――それはファミコン世代の伝説
「スパルタンX」
それはファミコン世代を知る者なら一度はその名を耳にした事がある事だろう。
1985年にアーケードからファミコンへ移植されたこのソフトは、シンプルだが飽きが来きくく、また、ファミコンロッキーのデマ裏技も手伝ってか現在も尚人気の高いゲームである。
そしてこのゲームにはちゃんと元となった映画が存在します。
そう、それはだれもが知っているアクションスター、ジャッキー・チェン主演の映画「スパルタンX」ですね。
(スパルタンX 1984年 監督 サモハン・キンポー)
因みにこの映画は、ジャッキー映画の最高峰だと言っても過言ではありません。
個人的にはポリスストーリーと並んでジャッキー映画の中ではダントツトップです。
その理由はジャッキー・ユンピョウ・サモハンの絶妙なフットワークもさるところですが、何と言ってもラスト付近のジャッキー対、元マーシャルアーツ世界チャンピオンであるベニー・ユキーデとの壮絶なバトルに尽きます。
どの位凄いのかと言うと……伝説となったブルース・リー映画「ドラゴンへの道」のラストバトル、ブルース・リー対チャック・ノリスに匹敵するくらいの内容です。
というか完全に凌駕してます・・・・
打撃が速すぎてカメラでさえ捉えきれていません。
ジャッキーの顔がとんでもない事になってますね。
まさに格闘マシーン。スピード・パワー・技術どれをとっても超一級品。
勿論ジャッキーも手加減なしの本気です。
実際打撃当ててます・・・格闘のプロだからこそ出来る究極の芸当
激しい矛盾に直面する現実
さて・・・ここでゲームのスパルタンXに話を戻します。
解ってるひとは解ってる事なんですが、このゲーム版スパルタンX……
こんな面白い原作があるにもかかわらず、
かかわらずこのソフト・・・!!
何で内容が『死亡遊戯』なのか?
階段上って行くのもソックリ。映画と同じ所と言えば「名前」位しか合っていません。どうしてこんな事になったのか?それは今となっては知る由はありません。
これがリアル志向スパルタンXだ!
しかし実際「スパルタンX」が映画を忠実に再現していたらどうなっていたのか?
この答えを、そして本物のスパルタンXをどうしても見たかった私は、連夜放送されているジャッキー映画の余韻も手伝ってか……
自分で完成イメージを作ってみることにしました。
※彼の意識は既に深夜の自室を離れ、バルセロナの広場で移動販売車に乗っていた
> 起動:リアル志向スパルタンX
【タイトル画面】
電源を入れるとそこには映画のようなタイトル画面が…。
ちなみに背景の朝日は実際映画のオープニングに登場します。
⬇ ⬇ ⬇
二人の強さの秘密は日々の朝練にあった!まずは軽く準備体操、腕立てにも気合が入る。
お次はひねりを加えたツインシットアップ。息の合った2人だからこそ出来る芸当だ。
仕上げはオープンフィンガーグローブを着けての組み手。
蹴り技主体なのは第二の心臓である足を刺激して体を目覚めさせる事が目的だろう。
これらを組み合わせて作ったオープニングムービー。
出来るならこれ以上にカット割りを凝って欲しい。
STAGE 1 // 暴走野郎どもの洗礼
1面はトーマス達の商売を邪魔しに来た暴走野郎どもとのバトルだ!
まずは子分達を全員倒そう。そしてヘッド1人になると命乞いをしてくるが、無視してボコろう。
STAGE 2 // アパートの怪人オバヤン
商売に疲れて我が家のアパートに戻って来たトーマスとデイビッド、しかしそこには亭主の浮気に切れ、ショットガンを持った隣のオバヤンがアパートを占拠していた!
切れたオバヤンを刺激すると何をしでかすか解らない!
ここはとりあえずオバヤンの乳を鷲掴みにして落ち着かせよう。
これは嘘のようなホントの話です
STAGE 3 // モビィへの襲撃と誘拐
シルビアの調査を依頼されたサモハン演じる私立探偵モビィに、謎の男達が突然襲い掛かってきた!
しかし元祖動けるデブであるサモハンにとってはただの悪党はさした敵では無いはず、情けは無用だ!
翌朝、スパルタンX号に乗って商売に向かうトーマス・デービッド・シルビアの3人。
しかし突然謎の外車が現れスパルタンX号を襲い始めた!
トーマス達の必死の抵抗も虚しく、男達にさらわれるシルビア。
※ちなみにこれは強制イベントなので防ぎようが無い。
STAGE 4 // 死闘・対ガーディ決戦
シルビア救出の為、敵城に侵入したトーマス・デイビッド・モビィの3人。
しかしそこには事実上のラスボス、殺し屋ガーディが待ち受けていた。
トーマスとガーディの一騎打ち・・・生と死を掛けた真剣勝負が今始まる。
敵は限りなく強い!心して掛からないと絶対勝てません。
FINAL STAGE // モンデールの野望
ラスボスは遺産相続狙いで今回の誘拐を企んだ男・モンデール。
西洋らしくフェンシングでの戦いですが3対1なので楽勝できるでしょう。
ちなみに頭が黒いのは防護マスクを被っているからで、投げやりになったのではありません。
見た目かっこ悪いけど、これ よりは強そうに見える・・・でしょ?
EPILOGUE:真のエンディング
そして無事モンデールを倒すと、感極まったシルビアが懐に飛び込んできます。
「シルビアー!」
「・・・ってお前じゃねーよ」
本物のシルビアはもっとスラっとしたスペイン美人です
「今度こそシルビア!」
そして3人は無事シルビアを救出。勿論エンディングもちゃんとあります。
エンディングはお約束、調子に乗った私立探偵モビィがボコられEND。
・・・いかがだっただろうか?
これぞまさしく本物のスパルタンXではないだろうか?
「リアル志向スパルタンX」
なんと来年緊急発売
玄人好みにバカ受け!
する訳ないか・・・
―― EPILOGUE:終焉と真実 ――
20年前のあの日。
深夜枠で放送されていた映画「スパルタンX」の熱気に当てられ、極度の興奮状態のまま徹夜し、狂気的な情熱のみで描き上げられたのがこのパロディ記事であった。
「これで各ゲーム会社に企画を持ち込む!」
そんな中二病全開の無謀な野望と共に産み落とされたこの記事は、旧サイト「落武者」にてひっそりと公開された後、誰の記憶に残ることもなく静かに20年間、筆者のハードディスクの片隅に眠り続けていた。
そして現在、永き眠りから発掘されたそれは、ただの『厨二病全開の痛々しい負の遺産』として、時間という冷徹な現実と共にふたたび当サイトに曝露されたのであった…。
—《完》—
